3Dプリンターでの造形の手順と特徴

■ 初心者のための3Dプリンターサイト キャドじまん


3Dプリントによる造形物製作は、一見簡単そうに見えますが意外と難しいところもあります。
3Dプリントで造形するには、いくつかの工程が必要です。良い品質の造形物を3Dプリンターで制作するには、それぞれの工程で最良のアウトプットを出す必要があります。 これら各工程の最良のアウトプットの積み重ねが品質の高い造形物を作ります。

こちらでは、造形物製作に関わる全体の流れを簡単に説明しています。

出来合いの3Dプリンター印刷用ファイル(例:GCODEファイル等 下図中のファイルB)をNETなどから入手してのプリントは、さほど難しくありません。 
しかし最初から自分の目的とする造形物をCADデーターから作成し造形物を3D印刷をする場合、以下に説明する各工程の特長を理解し、最良の3Dプリント結果が得られるように努力してください。




●造形物に使用する素材・印刷
  方法を十分考慮して形状を
  設計する。
  ・印刷方法:
    FDM (熱溶解積層法)
    UV硬化3Dプリンター 等
  ・印刷素材:
    フィラメント(PLA/ABS/
    PETG 等)
    液状(ABSライクレジン 等)

●造形物の薄い壁は印刷出来
  ない場合があります。

【代表的なソフト】
 ・Fusion360
 ・FreeCAD
●スライサーソフトというのは、
STLなどの3Dデータを3Dプリンター
用のデータに変換できるソフトウェア
のことです。 
特にFDM (熱溶解積層法)3D
プリンターで印刷する場合、
スライサーソフトの設定内容が、
プリントした造形物の出来に
大きく左右します。
  ・重要な設定項目例
   ノズル・プラットフォーム温度
   埋め込み率・サポート設定


【代表的なソフト】
 ・Slic3R
 ・Cura(FDM用)
 ・CHITUBOX(光造形用)
●プラットフォーム(ヒートべッド)と
  ノズルとの隙間を最適にする。
  (定期的にチェックが必要)

●印刷に使用する素材を適正にする。
  (粗悪な素材は失敗の元です)

●FDM (熱溶解積層法)3Dプリンター
 の場合は、印刷実行前にノズル・
 プラットフォームのヒートをおススメ。


※価格は1万円台〜ありますが、
  最初は3万円台で、造形のコツを
  つかみ、順次レベルアップしたら
  良いと思います。
●カッターなどで、不要な部位
  を除去する。


 ・簡単に不要部位を除去
  できる構造に設計する。

    


3Dプリンター造形のためのお役立ちサイト

(1)3Dプリンタ―
   光造形(SLA)3Dプリンター完全ガイド : https://i-maker.jp/blog/photopolymerization-9874.html#i-2
(2)造形用素材


(3)スライサーソフト


(4)3D CADソフト